腰の痛みや首など痛みを訴える人が病院を受診すると、生活の質が非常に悪い場合を除き、まず保存療法が勧められます。
保存療法では生活習慣についてのアドバイスの他、痛い止めなどの薬剤が処方されます。また、場合によってコルセットや頚椎カラーなどの装具を着用して腰や首を保護するように指導されます。
こうした装具を用いると、不意に体を動かして痛みが出ることを防ぐなど、腰の動きを制限することによって腰痛やヘルニアの症状を和らげる効果を期待しているのです。
しかし、コルセットは長期に渡って漠然と使用すべきではないとされています。長期間使用すると、患部周辺の筋肉に変わって装具が体を支えることになるので、結果的に筋肉が弱くなったり萎縮してきてしまうためです。自分の筋肉で十分に支えられなくてはかえって腰の痛みは悪化しかねません。
骨折や手術後などの場合を除き、1ヶ月以内に症状が和らがない場合は、医師は装具の使用を続けるか検討する可能性があります。
コルセットには様々な種類があり、目的や症状・生活上の希望に応じて使い分けられます。
腰痛には一般的に軟性コルセットがよく使用されます。軟性コルセットは背骨を補強するような支柱が入っています。コルセットはお腹の内部の圧力を高め、腰の骨を正しい状態に保つとされています。
これに対して硬性のコルセットは腰と背中をしっかりと固定するためのもので、腰椎分離症など骨にヒビや骨折がある場合に、腰の保護のために用いられます。最近ではプラスチック製のジャケット状の装具がよく用いられています。
・痛みを訴える人が病院を受診すると、生活の質が非常に悪い場合を除き、まず保存療法が勧められる。
・装具を用いると、不意に体を動かして痛みが出ることを防ぐことが期待できる。
・コルセットはお腹の内部の圧力を高めることによって、腰を安定させる効果を期待している。
・長期間使用すると、筋肉の代わりに装具が体を支えるので、結果的に筋肉が弱くなりかえって腰の痛みは悪化しかねない。
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